【JJC通信】日本酒と洋食のマリアージュ<出会いと食>No.29 

「ワイングラスで美味しい日本酒」である、
日本酒の十水(とみず)特別純米 無濾過生原酒を、
白ワインに見立ててマリアージュを
楽しんでみました。


無濾過生原酒、とは濾過=フィルターを
通しておらず、生=加熱殺菌しておらず、
原酒=水で薄めていない、お酒のことで、
そのお酒が持つ個性がよく分かる、
フレッシュなお酒です。


「えー!加熱殺菌していないの?」
「えー、日本酒って水で薄めたものもあるの?]
と思われる方もおられるかもしれませんが、
日本酒は乳酸菌のお陰で雑菌の繁殖が
抑えられるので、加熱殺菌はしなくても
大丈夫なのです。


また、日本酒の原酒はアルコール度数
20度くらいには仕上がるのですが、
飲みやすくする為、15度~16度くらいに
薄めて売られている物も多いです。


さて蘊蓄はさておき、
十水と洋食のマリアージュ、意外なくらい
洋の素材に合いました。


それぞれ見ていきましょう。


まずはコンテチーズ。コンテは
熟成タイプのハードチーズで、
ミルクの味がぎゅっと詰まり、
アミノ酸のうま味を感じるチーズです。


十水との相性は十水のミルキーさと
コンテのミルキーさがピッタリで、
お互いがお互いを引き立て合う美味しさでした。


試してはいないのですが、
同じく熟成タイプのパルミジャーノチーズとも
合いそうです。



次は赤ピーマンのマリネと
マリアージュをしてみました。



赤ピーマンは甘味のあるリンゴ酢と塩、
オリーブオイルでマリネしました。


この赤ピーマンは、とても甘いピーマンで、
またマリネ液のリンゴ酢も甘味が
あったので、十水の持つふくよかさと
非常にマッチしました。


ちょっと意外だったのですが、
非常によいマリア―ジュでした。


そして次はサーモンとベビーリーフのサラダです。


この組み合わせが一番インパクトが
少ない結果となりました。


合うには合うのですが、1+1=以上の良さが
出なかったです。


サーモンの油と十水の豊潤さの組み合わせが
思った通りで、意外性の良さのようなものが
出ませんでした。



最後はポテトグラタンです。


味付けはバター、塩、胡椒と
非常にシンプルに仕上げました。


チーズを纏った芋のまろやかさと、
十水の厚みのある味わいが非常にマッチして
とても素敵なマリアージュとなりました。


もしかすると、本物の白ワインよりも
十水の方がポテトグラタンには
合うかもしれません(笑)。


もし十水があっさりした(サラサラとした)
日本酒でしたら、グラタンに
負けてしまったかもしれませんが、
しっかりした味わいなので、
良かったのだと思います。



日本酒は日本料理との組み合わせですと、
定番で外れはないのですが、たまには
洋・中と合わせるのも面白いと思います。


これは!という面白い組み合わせを
体験されたら、ぜひとも教えて下さい❣


ワイングラスでおいしい日本酒アワード 2024
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※金賞の欄に「十水」は掲載されています



出会いと食のプロデューサー
開発香織
 

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