「ワイングラスで美味しい日本酒」である、
日本酒の十水(とみず)特別純米 無濾過生原酒を、
白ワインに見立ててマリアージュを
楽しんでみました。
無濾過生原酒、とは濾過=フィルターを
通しておらず、生=加熱殺菌しておらず、
原酒=水で薄めていない、お酒のことで、
そのお酒が持つ個性がよく分かる、
フレッシュなお酒です。
「えー!加熱殺菌していないの?」
「えー、日本酒って水で薄めたものもあるの?]
と思われる方もおられるかもしれませんが、
日本酒は乳酸菌のお陰で雑菌の繁殖が
抑えられるので、加熱殺菌はしなくても
大丈夫なのです。
また、日本酒の原酒はアルコール度数
20度くらいには仕上がるのですが、
飲みやすくする為、15度~16度くらいに
薄めて売られている物も多いです。
さて蘊蓄はさておき、
十水と洋食のマリアージュ、意外なくらい
洋の素材に合いました。
それぞれ見ていきましょう。
まずはコンテチーズ。コンテは
熟成タイプのハードチーズで、
ミルクの味がぎゅっと詰まり、
アミノ酸のうま味を感じるチーズです。
十水との相性は十水のミルキーさと
コンテのミルキーさがピッタリで、
お互いがお互いを引き立て合う美味しさでした。
試してはいないのですが、
同じく熟成タイプのパルミジャーノチーズとも
合いそうです。
次は赤ピーマンのマリネと
マリアージュをしてみました。
赤ピーマンは甘味のあるリンゴ酢と塩、
オリーブオイルでマリネしました。
この赤ピーマンは、とても甘いピーマンで、
またマリネ液のリンゴ酢も甘味が
あったので、十水の持つふくよかさと
非常にマッチしました。
ちょっと意外だったのですが、
非常によいマリア―ジュでした。
そして次はサーモンとベビーリーフのサラダです。
この組み合わせが一番インパクトが
少ない結果となりました。
合うには合うのですが、1+1=以上の良さが
出なかったです。
サーモンの油と十水の豊潤さの組み合わせが
思った通りで、意外性の良さのようなものが
出ませんでした。
最後はポテトグラタンです。
味付けはバター、塩、胡椒と
非常にシンプルに仕上げました。
チーズを纏った芋のまろやかさと、
十水の厚みのある味わいが非常にマッチして
とても素敵なマリアージュとなりました。
もしかすると、本物の白ワインよりも
十水の方がポテトグラタンには
合うかもしれません(笑)。
もし十水があっさりした(サラサラとした)
日本酒でしたら、グラタンに
負けてしまったかもしれませんが、
しっかりした味わいなので、
良かったのだと思います。
日本酒は日本料理との組み合わせですと、
定番で外れはないのですが、たまには
洋・中と合わせるのも面白いと思います。
これは!という面白い組み合わせを
体験されたら、ぜひとも教えて下さい❣
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※金賞の欄に「十水」は掲載されています
出会いと食のプロデューサー
開発香織