【JJC通信】個食<出会いと食> No.8 

出会いと食のプロデュースの開発です。


今回は、個食について
お話ししてみたいと思います。


「個食」に出会いも何もないだろうと
思われるかもしれません。確かに。


でも先日、素敵な(?)個食を
見てしまいました。


そう、それは駅の
立ち食い蕎麦屋さんでの出来事です。



その蕎麦屋は、
都内のJR駅のホームにあります。


地下鉄への乗り換えもできるので、
乗降客もそれなりに多い駅です。


ホームの立ち食い蕎麦ですので、
皆さん滞在時間は10分弱。


早い方は5分程度でしょうか。


店員さんは中年の女性が1人。


接客は丁寧で、立ち食い蕎麦屋さん
というより個人経営のカフェや
定食屋さんのよう。


ある寒い日、私が他の4,5、人の客と
共に蕎麦を手繰っていると、
一人のよちよち歩きのお爺さんが
入ってきました。


杖をついておられ、1歩で進めるのは
10センチくらい。


常連らしいのですが、
ちょっと久しぶりだったらしく
発券機のところで
「あれー、390円だったと思ったけど。
400円になったの?」
と戸惑われています。
(ぴったりの金額をポケットに
用意されていた様子)


すると店員さん、調理中だったのですが、
素早くカウンターから出てこられ、
お爺さんの発券をサポート。


そして、2脚だけある椅子へ誘導します。


わずか2メートルほどの距離ですが、
1分位かけて一緒に歩いて座らせます。


本来は水もセルフサービスですが、
お爺さんには用意してあげています。


その間、全く嫌な顔ひとつしません。


まさに神対応!


また、お爺さんと前後して来たお客さんも
3名ほどいたのですが、
皆さん急いでいるだろうに
「早くしろよ」といった空気も出さず、
お爺さんと店員さんを静かに
見守っていました。


恐らくその場の客全員が個食でしたが、
店員さんの接客により醸し出す
「温かい場」が共有されていました。


知らない人同士、時間は短くとも、
素敵な場は演出できるのだと
思った次第です。


(ちなみにこの蕎麦屋さんの味自体は、
「ふつう」であったことを
付け加えておきます。
でも、とても美味しく感じました)


出会いと食のプロデューサー 
開発 香織

 

“【JJC通信】個食<出会いと食> No.8 ” に1件のコメント

  1. 開発香織様
    礼子です。会社での激務と不断の猛勉強のなかの執筆に感謝しています。ありがとうございます!
    今回のお話は特にグッときました。一人一人が個食、でもお互いをリスペクトして繋がりそこに温かい場ををつくっている。そしてきっと、全ての人のなかにいる本当のその温かい人を呼び起こしてくれたのはその店員さんなのでしょうね。人間というものに対する希望や勇気や尊厳を思い出させてくれたエピソードでした🥰

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