こんにちは、創塾(つくる)の山根です。
いよいよ、5月から短歌の会
「言の葉」の本講座が始まります。
「言の葉」の平賀冨美子先生は、
著名な歌人にゆかりのある場所や
季節を愉しませてくれる趣に富んだ
宿を時間が許す限り、旅されるそうです。
そんな素敵な旅のご様子をJJC通信に
書いていただけることになりました!
タイトルは、
「平賀冨美子の花と人との物語」
第一回は野生の藤のお話です。
以下、よろしくお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
平賀冨美子の花と人との物語➀〔野生の藤〕
皆様こんにちは。4月から短歌の会「言の葉」で、
一緒に短歌を詠んでいくことになりました、
平賀冨美子です。
時々JJC通信に、旅で出会った花や人のことなどを
紹介出来たらと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
<野生の藤>
奈良市内から「柳生の里」へ続くのが「柳生街道」。
柳生十兵衛でお馴染みの柳生新陰流、
柳生一族の本拠地です。
今はハイキングコースとしても整備されていて、
休日は多くのハイカーで賑わっています。
江戸時代そのもののような茶店で、
大きなわらび餅がドンと出て来たときは、
しばらくその大きさで盛り上がりました。
ことに奥春日原生林の中の道は「滝坂道」
といわれ、沢沿いの急な坂もある
山の中の道で石畳は昔の街道の雰囲気を
残しています。
朝日観音や夕日観音の野仏も多く、
見所がたくさんあります。
私が歩いたのは五月も末の頃でした。
原生林の樹々に野生の藤の蔓が
様々に絡み合い、残り花が
見え隠れし、盛りの時はさぞやと
想像を膨らませました。
奈良で歌の会に出席することになって、
野生の藤を思い出し、奈良公園内を見て
歩くことにしました。
まずは春日大社へ。
「藤原氏」の神であり、境内と春日山一帯は
野生も含めて藤が特にたくさんあります。
中門に向かう階段の途中にも野生の藤が
咲いていました。
東回廊の外の藤は殊に見事です。
空の青さに樹々の緑、そこに薄紫の藤が
爛漫と咲いています。
春日大社には樹齢八百年といわれる
「砂ずりの藤」や萬葉植物園にも見事な
藤がありますが、野生の藤を求めて
広い奈良公園を歩きました。
上ばかりを見ているので時には鹿が
すぐ側にいるのにも気が付かないくらいでした。
優しくて優雅で見飽きることがありません。
あそこにもここにもというように、
花を求め求めて、薄紫の色に
魅了された一日でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
創塾(つくる)のプロデューサー
山根 千鶴枝
いよいよ、5月から短歌の会
「言の葉」の本講座が始まります。
「言の葉」の平賀冨美子先生は、
著名な歌人にゆかりのある場所や
季節を愉しませてくれる趣に富んだ
宿を時間が許す限り、旅されるそうです。
そんな素敵な旅のご様子をJJC通信に
書いていただけることになりました!
タイトルは、
「平賀冨美子の花と人との物語」
第一回は野生の藤のお話です。
以下、よろしくお願いいたします。
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平賀冨美子の花と人との物語➀〔野生の藤〕
皆様こんにちは。4月から短歌の会「言の葉」で、
一緒に短歌を詠んでいくことになりました、
平賀冨美子です。
時々JJC通信に、旅で出会った花や人のことなどを
紹介出来たらと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
<野生の藤>
奈良市内から「柳生の里」へ続くのが「柳生街道」。
柳生十兵衛でお馴染みの柳生新陰流、
柳生一族の本拠地です。
今はハイキングコースとしても整備されていて、
休日は多くのハイカーで賑わっています。
江戸時代そのもののような茶店で、
大きなわらび餅がドンと出て来たときは、
しばらくその大きさで盛り上がりました。
ことに奥春日原生林の中の道は「滝坂道」
といわれ、沢沿いの急な坂もある
山の中の道で石畳は昔の街道の雰囲気を
残しています。
朝日観音や夕日観音の野仏も多く、
見所がたくさんあります。
私が歩いたのは五月も末の頃でした。
原生林の樹々に野生の藤の蔓が
様々に絡み合い、残り花が
見え隠れし、盛りの時はさぞやと
想像を膨らませました。
奈良で歌の会に出席することになって、
野生の藤を思い出し、奈良公園内を見て
歩くことにしました。
まずは春日大社へ。
「藤原氏」の神であり、境内と春日山一帯は
野生も含めて藤が特にたくさんあります。
中門に向かう階段の途中にも野生の藤が
咲いていました。
東回廊の外の藤は殊に見事です。
空の青さに樹々の緑、そこに薄紫の藤が
爛漫と咲いています。
春日大社には樹齢八百年といわれる
「砂ずりの藤」や萬葉植物園にも見事な
藤がありますが、野生の藤を求めて
広い奈良公園を歩きました。
上ばかりを見ているので時には鹿が
すぐ側にいるのにも気が付かないくらいでした。
優しくて優雅で見飽きることがありません。
あそこにもここにもというように、
花を求め求めて、薄紫の色に
魅了された一日でした。
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創塾(つくる)のプロデューサー
山根 千鶴枝