【JJC通信】創塾(つくる) 活動報告 7月 

皆様こんにちは
「創塾(tsuquru)」の山根です。


今年は、梅雨明け前に35度を超える
猛暑酷暑を経験してしまい、なんだか
梅雨明けが待ち遠しいというより、
夏本番が恐怖なのは私だけでしょうか。。


さて、7月の言の葉は、通常通り
オンラインで開催されました。


今月の2首は以下の通り、
お題は「文」でした。


カステラの文明堂の豆劇場カンカンベアは今日も踊りぬ
    木蓮



息子(こ)が書きし「まますき」の文字机(き)に貼られ色褪せたるもいまだ剥がさず
    さらら


 

来月のお題は「時」です。


それではまた来月ご報告に上がります。


暑い夏が間もなくやってきます。


皆様、熱中症予防グッズの準備は滞りなく・・



短歌の会「言の葉」の詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。
http://jyujitsujinseiclub.org/event.html#20210518


お問い合わせ先:創塾(つくる)事務局
tsukuru@jyujitsujinseiclub.org 担当:山根千鶴枝

 

【JJC通信】【うな重】外国人観光客が喜ぶ日本食の魅力を伝える英語 

猛暑が続いていますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。


今回も和食を英語でご紹介したいと思いますが、
土用の丑の日が近づいているので、
「うなぎ」をテーマにお届けさせていただきます。



ご一読いただけますと幸いです。


【うな重】

うなぎと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、
「うな重」または「うな丼」でしょう。


うな重、うな丼のどちらも、ご飯の上に
うなぎの蒲焼きをのせた料理ですが、
なぜ呼び方が違うのでしょうか?


答えは、うなぎの蒲焼きをご飯の上において、
重箱に盛り付けたものが「うな重」、
丼によそったものが「うな丼」です。


でも、うな重の方が値段が高いという
イメージがありますよね?


シンプルに考えると、重箱の方が大きいために、
入れるうなぎの量が多くなり、
値段が上がってしまうのですが、
実は歴史的な背景も関わっています。


うなぎ料理の歴史は古く、うなぎを
食べていたという形跡が、縄文時代の
貝塚から見つかっています。


しかしながら、本格的にうなぎが食材として
定着し始めたのは、江戸時代に入ってからです。


徳川家康が江戸の開発を進めていた頃、
干拓によってできた湿地にうなぎが
住みつくようになり、うなぎは労働者の
食べ物として定着していきました。


うなぎには豊富なタンパク質やビタミン、
ミネラルが含まれているため、激しい労働で
消費したエネルギーを補給するのに
非常に適した食材だったわけです。


室町時代末期から始まった、うなぎを蒲焼にして
食べるスタイルは、江戸の人々の間でも
一般化していました。


現代のような高級なうなぎ専門店や大衆食堂、
さらにはうなぎの蒲焼を売り歩く
露店商などによって、うなぎは庶民の間に
どんどん浸透していきました。


うなぎを丼に入れて食べるスタイルは、
1800年代の文化・文政年間に発案されたと
言われています。


芝居小屋にうなぎを出前させていた
芝居小屋のスポンサーが、うなぎが冷めるのを嫌い、
うなぎの蒲焼を丼飯の間に挟ませて芝居小屋に
届けさせたのが、うなぎ丼の始まりだと
言われています。


当時、芝居小屋での食事は重箱で
提供されていましたが、うなぎ丼が好物だった
その芝居小屋のスポンサーは、うな丼を
重箱に盛り付けるスタイルを思いつきました。


重箱は蓋が付いているため冷めにくく、


また漆塗りの重箱に盛り付けることで
見た目もずいぶん洗練されました。


うなぎ料理は当時から高級でしたが、重箱に
入れることによってうなぎの魅力をさらに
高めることができ、うな重が広く知られるように
なったといわれています。


土用の「丑の日」あたりに食卓に上ることが
多いうなぎですが、うなぎの旬(食べごろ)も
ちょうどその頃なのでしょうか?


天然うなぎは、脂が乗って一番美味しく
食べられる秋から冬にかけて旬を迎えます。


それじゃあ「丑の日」にうなぎを
食べる意味がないのではと反論したく
なるところですが、ご安心ください。


天然うなぎの個体数が年々減少し、絶滅危惧種に
指定されるまでになっている中、現在市場で
売られているほとんどが養殖うなぎです。


スーパーなどで販売される養殖うなぎは、
土用の時期に食べごろがくるよう
出荷調整されています。


つまり、養殖うなぎは、6月から8月頃に
ちゃんと旬を迎えられるように
大事に育てられているのです。


日本全国には、鰻丼や鰻重を提供するお店が
多くありますが、それぞれのお店が
独自のタレや焼き方にこだわり、
個性豊かな味を楽しむことができます。


地域の個性あふれるうなぎ料理をぜひご堪能下さい!


うな重の英語ポップ

Unaju (eel box) is a very popular dish among
foreign tourists as a ”Japanese food they
want to eat.” Rich in protein, vitamins,
and minerals, eel is considered good for
promoting our health.


Eel has been popularly consumed in Japan
for more than 200 years, especially
as a nutritional supplement to get through
Japan's hot and humid summer!


Eel cuisine has a long history.


The traces of eel eating have been found in
shell mounds from the Jomon period.


It was not until the Edo period (1603-1867) that
eel began to take root as a popular
food among people.


When Tokugawa Ieyasu was developing Edo area
(present-day Tokyo), eels began to live in
the wetlands created by the land reclamation
work by Edo Bakufu in order to secure
farmland and residential areas.


Eels became popular among the laborers,
because eels are rich in protein,
vitamins, and minerals. Eels were
an ideal food for the workers to replenish
the energy consumed during strenuous labor.


The style of eating grilled eel, which began
in the late Muromachi period (1333-1573),
was common among the Edo people.


Eels became increasingly popular among the
common people through high-class eel
specialty restaurants, as is the case today,
popular eateries, and street vendors
selling grilled eels.


The style of eating eel in a bowl is said to
have been invented in the late Edo period.


The sponsor of a playhouse, who always
had eels delivered to the playhouse,
disliked the eels getting cold
during transport.


He got an idea of having them delivered
with grilled eels sandwiched between rice
for avoiding eels cooling.


This is said to be the beginning of
eel bowl, since then, this style of
eating eel on top of rice with sauce
poured over it has been long popular
among the common people.


At that time, meals at playhouses
were served in lacquered boxes,
and the sponsor of the theater,
who was fond of eel bowls, came up
with the idea of serving eel bowls
in a lacquered box.


The lacquered box, with its lid,
kept the bowl from getting cold,
and serving it in a lacquered box
improved its appearance considerably.


Eel dishes were expensive at the time,
but by placing the eel in a lacquered box,
the appeal was more enhanced and
widely known.


There are many restaurants throughout
Japan that serve eel bowls and eel rice box,
each with its own unique sauce and
cooking method, offering a unique taste.


Why don't you try?


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


感想やコメントなどいただけますと嬉しいです。


お待ちしております。


JJC女子会倶楽部
源 直美
naomina1228@gmail.com


 

【JJC通信】創塾(つくる) 活動報告 5-6月 

皆様こんにちは
「創塾(tsuquru)」の山根です。


5月のご報告ができないまま、
6月のご報告となりました💦


5月の吟行は、爽やかな五月晴れの下、
皇居東御苑を散策しました。


東御苑には、皇居三の丸尚蔵館という
博物館がありまして、歴史的な美術品や
宝物がたくさん所蔵されています。


万葉集や古今和歌集の書物など和歌や
短歌に関するものは、平賀先生に
解説いただきながら見学しました。


短歌の歴史を肌で感じました!


最後に御苑のベンチに座って即詠会を行いました。



さて、6月の講習会は通常通り
オンラインで開催いたしました。
題詠は「雨☔」でした。


今月の短歌は下記のとおりです。


ぽつぽつとアスファルトの色変えながら雨の匂いが傘に広がる
    さらら


雨が降る天城の宿の窓越しの山は緑に翠に碧
    朝鳥礼


それではまた来月ご報告に上がります。




短歌の会「言の葉」の詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。
http://jyujitsujinseiclub.org/event.html#20210518


お問い合わせ先:創塾(つくる)事務局
tsukuru@jyujitsujinseiclub.org 担当:山根千鶴枝


 

【JJC通信】女子会倶楽部 源 直美 

こんにちは。女子会倶楽部の源です。
みなさま、いかがお過ごしですか?


2024年も半ば。いよいよ梅雨の季節の到来です。
じめじめした日が続くと思うと、
なんだかうんざりしてしまいますね。


先日、犬の散歩の途中でふと気づくと、
紫陽花が咲き始めていました。


紫陽花は土壌の性質によって花の色が
違ってくるだけあって、赤系(アルカリ土壌)や
青系(酸性土壌)の微妙な色合いに
見とれてしまいました。


雨に濡れた姿もまた、きらきらして
美しいですよね。


前回の天ぷらに引き続き、
日本食を日英で紹介する記事を
お届けさせていただきます。


今回は、「おすし」です。



外国人観光客が喜ぶ日本食の魅力を伝える英語
#2 「寿司」


寿司は、外国人観光客が日本で食べた
「一番美味しい料理」と人気を集めています。


1970年代から日本食に注目が集まり始め、
2013年には「和食」が、ユネスコの人類の
無形文化遺産に登録されました。


その後は世界中でのヘルシーな食生活や
自然食ブームとも相まって、
日本の食文化の人気がますます高まっています。


寿司の人気が高いのは、
1.ヘルシーさ
2.食材を日本以外から便利に調達できる
3.美味しいこめが安く調達できる
4.寿司ロボットの開発と世界中への普及


などにより、世界中で手軽に寿司が
食べられるようになったからだと考えられます。


特に4の寿司ロボットの開発と世界中への普及は、
国内における回転寿司の人気上昇や、
海外での様々な寿司スタイル展開を
後押しした、大きな要因となっています。


たとえば、アジアのシンガポールでは、
カスタマイズ可能な「巻き寿司店」が
人気を集めています。


お客さんが巻き寿司に詰める食材を
その場でチョイスし、お店のスタッフは、
ロボットが広げた酢飯に、お客さんから
オーダーされた具材を載せるだけ。


あとはロボットが自動で寿司を巻いてくれます。


このように世界中で気軽に食されるように
なった日本の寿司ですが、実は、寿司のルーツは
東南アジアにあります。


ラオスなどの山地民族が、入手困難な魚を
長期保存するために行っていた方法が、
寿司の起源になったと言われています。


日本では、奈良時代に、魚を塩と飯で
漬け込み乳酸発酵させる「なれずし」が
朝廷へ献上されており、これが寿司の始まりと
いわれています。


江戸時代中期には、酢を用いた寿司が
定着しました。


その後、「握り寿司」が考案されると、
たちまち江戸の人々にもてはやされ、
その人気は関西にも広がりました。


明治30年頃の製氷産業の隆盛により、
寿司屋でも氷が入手できるように
なってからは、漁法や流通の進歩に伴い、
江戸前寿司は発展しました。


その後、関東大震災で寿司職人が
全国に散らばったことで、全国的に
江戸前寿司が広まったという歴史があります。


寿司の英語ポップはこちら

Sushi is popular among foreign tourists as
the “best dish” they have eaten in Japan.


Since the 1970s, Japanese food has been
attracting attention, and in 2013,
“Japanese food” was registered as an
Intangible Cultural Heritage by UNESCO.


Since then, coupled with the healthy
eating and natural food boom around
the world, Japanese food culture has
become increasingly popular.


Sushi has its roots in Southeast Asia.


It is said that sushi originated from
the method used by mountain people to
preserve fish that was difficult to get.


In Japan, during the Nara period,
nare-zushi, or fermented sushi
(fish is marinated in salt and rice and
fermented with lactic acid),
was presented to the Imperial Court.


This is said to be the origin of sushi in Japan.


In the late Edo period, nigiri-zushi,
or formed sushi was invented and quickly
became popular among the people of
Edo (Tokyo), and its popularity spread to
the Kansai region.


By Meiji period when ice-making industry
flourished, it allowed sushi restaurants
to make ice available, leading to sushi
restaurants development, along with
advances in fishing methods and transportation.


With the development and spread of Japanese
technology such as sushi robots,
Japanese sushi has been more exported
around the world, building the brand
it has become today.


日本語訳

寿司は、外国人観光客が日本で食べた
「一番美味しい料理」と人気を集めています。


1970年代から日本食に注目が集まり始め、
2013年には「和食」が、ユネスコの人類の
無形文化遺産に登録されました。


その後は世界中でのヘルシーな食生活や
自然食ブームとも相まって、日本の食文化の
人気がますます高まっています。


寿司のルーツは東南アジアにあります。


山地民族が、入手困難な魚を長期保存するために
行っていた方法が、寿司の起源であると
言われています。


日本では、奈良時代に、魚を塩と飯で漬け込み
乳酸発酵させる「なれずし」が朝廷へ
献上されていました。


これが寿司の始まりといわれています。


江戸時代後期に、握り寿司が考案されると、
たちまち江戸の人々にもてはやされ、
その人気は関西にも広がりました。


明治30年頃に製氷産業が盛んになり、
寿司屋でも氷が入手できるようになり、
また漁法や流通の進歩に伴い、
寿司は発展しました。


そして、寿司ロボットなど日本のテクノロジーの
発展・普及に伴い、寿司は世界中に輸出される
ようになり、現在のブランドを築いています。


ここまでお読みいただき、
ありがとうございました。


コメントやご感想などいただけますと、
大変うれしいです。


次回は6月末にお届けします。


JJC女子会倶楽部
源 直美
naomina1228@gmail.com


 

【JJC通信】隠れ家レストランとグルテンフリー<出会いと食>No.26 

気がつけば今年度もスタートし、
GWも終わり、夏のような暑さを
感じる日も出て参りました。


少し前になりますが、大学の近くの
隠れ家的なレストランに、
大学の友人達と行ってきました。


隠れ家的と書いたのですが、
完全予約制(1日3組限定)、
お店の佇まいは控えめで、
シェフがお1人で調理から配膳まで
されているので、本当に隠れ家的と言っても
差し支えないのではと思います。


入り口も誰でも入れるわけでは無く、
呼び鈴を押し、名前を告げて
入れてもらう方式です。


このお店では事前に苦手なもの
(アレルギーや嗜好など)を
お伝えしておくと、それに沿って
メニューを考えて下さると言うので
「グルテンフリーでお願いします」と
お伝えしたところ、
「グルテンフリーとは何でしょうか」
と質問が来ました。


グルテンフリーとは、
「(小麦たんぱく質である)
グルテンを含まない食品」のことです。


欧米などではグルテンにアレルギーを
持つ方が多いため、グルテンフリーという
言葉や、グルテンフリーメニューの
知名度は高いですが、日本ではさほど
多くないため、調理関係者でも
知らない方は知らないようです。


また、グルテンは中毒性が高いと言われており、
ついつい食べ過ぎてしまうという欠点が
あるのですがグルテンフリーにすると
その心配はなくなります。


そのため、ダイエットのために
グルテンフリーをしている方もおられます。


私は花粉症を発症させないため
(グルテンを控えると花粉症にならないのです)、
毎年3月~4月にかけて
グルテンフリーをしているので
お願いをしてみました。


シェフは「グルテンフリーは初めて聞いたけれど、
やれるだけやってみましょう」
と言ってメニューを組んで下さいました。
それがこちらのメニューです。

キノコとカリフラワーのスープ


季節のサラダ(上に乗っているのはコーンフレーク)



地鶏のソテー


黒米のリゾット


抹茶のブリュレと柚子シャーベット



主食は本当はパスタだったのですが、
お米のリゾットに変更してくださったそうです。


そうなると、もう立派な
グルテンフリーメニューです。


ストレスなくコース料理が楽しめました。


グルテンフリーはどのようなことかを
知っていても、難しそうと言う方が
多いのですが、ほぼ主食に含まれているので、
主食を変えるだけで済んで、
意外と簡単なのです。


見た目だけでなく味も美味しく、
友人達も私も大満足のランチを頂き、
大学へ向かったのでした。


出会いと食のプロデューサー
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