【JJC通信】充実人生のお金と心と体 vol.4 

こんにちは! 伊藤誠です。


肉体的・精神的・経済的に人生を
不安なく生き抜くことはそう簡単では
ない時代になった・・・


ファイナンシャルプランナー業を20年。
数千人のご相談・お話を聞いて
自分はそう感じています。


その最大の理由は良くも悪くも
長寿だと考えます。


そこで、今回から3回にわたり
時代の変化によるお金の考え方
「昔の常識、今の非常識」
をテーマにお届けします。



______________________________

時代の変化によるお金の考え方
昔の常識、今の非常識 ①
「寿命と余命」
______________________________

みなさんは「平均余命」という言葉を
ご存知ですか。


「平均寿命」というのは良く
お聞きになると思いますが、
平均寿命の定義は0歳児が何歳まで
生きるかという年齢です。


これに対し「平均余命」は
今〇〇歳の人が後何年生きるか
という年齢です。


厚生労働省のホームページをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/


70歳まで生き抜いた女性は、今や二人に
一人が90歳を超えるのです。


この現実を50年前に誰が
予想できたでしょうか。


下記、厚労省が発表したデータを見れば
予想がつかなくても仕方がないことが
良くわかります。


◆日本人の寿命(時代・年代別)


1950年 男 58.00歳 女61.50歳(初めて60歳を超える)

1952年 男 61.90歳 女65.50歳(初めて65歳を超える)

1960年 男 65.32歳 女70.19歳(初めて70歳を超える)

1971年 男 70.17歳 女75.58歳(初めて75歳を超える)

1984年 男 74.54歳 女80.18歳(初めて80歳を超える)

2004年 男 78.64歳 女85.59歳(初めて85歳を超える)


日本の1950年、60歳前後で亡くなった
おばあちゃん達が、たった50~60年の間に
30歳も長生きになったのです。


私は1962年生まれですが、子供の頃
60歳を超えた女性を見ると、十分
おばあちゃんだった記憶が鮮明にあります。


もう一つ下記をご覧ください。


◆日本人の寿命(時代・年代別)


弥生時代 (紀元前4世紀頃 ~ 250年頃) :男30.00歳 女29.20歳

室町時代 (頭骸骨検査で) :男33.10歳 女32.80歳

18世紀:男女とも30代半ば

1947年(昭和22年):男50.06歳 女43.20歳

1950年(昭和25年):男58.00歳 女61.50歳(初めて60歳を超える)


過去30歳の寿命が60歳を超えるまでに
2000年以上費やしているのです。


それに対し60歳の寿命から90歳を
超えるまでたった50~60年しか
費やしていません。


この短期間で人間が肉体的・精神的・
経済的に対応できる人が少ないのは
ある意味当然だと思います。


日本国政府でさえ最近まで人口が
増えることを前提に、家族は夫婦と
子供2人を前提に試算・政策を
立てていたではないですか。


「昔の常識、今の非常識」があるのです。


しかし、仕方がない・出来ないでは
済まされません。


人間はこれに対応しなければなりません。


どうやって人生を幸福に生き抜くかを
考えるべきだと私は考えます。


伊藤 誠
充実人生実現パートナー