【JJC通信】老いを免罪符とするべからず – 白輪地 孝氏の提言 -(特別寄稿) 

こんにちは。JJCの伊藤礼子です。


だいぶ時間が経ってしまいましたが、8月15日


【JJC通信】成長(6)
年齢に抗わない「老い」との創造的共存を求めて
http://jyujitsujinseiclub.org/community/archives/710 


を配信しましたところ、多くの所感を頂きました。
とても有り難く何度も拝読しました。


その中から、
白輪地 孝様にご承諾いただき、
頂戴したメールの全文を
皆さまと共有させて頂きたく思います。


所感を拝読し大変感銘を受けました。
(特に感動した部分を太文字でハイライトしました)

歳を重ねるという未曾有の体験に処する
そのお姿を 私は「見倣いたい」と思い
勇氣を頂きました。


年齢に抗うことなく、しかし妥協なく
現実と向き合い、ご自身に課した
努力を続けられている実践者。


少し先を歩まれている人生の先輩。


誇りに感じると共に深い尊敬の念を覚えます。


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2021年8月18日(水)
伊藤礼子様


こちらこそ、大変ご無沙汰しております。
8/15付け JJC通信、拝読させていただきました。
ありがとうございます。


今回のテーマである「老い」に関して、
私は日々実感として切実に
とらえているところです。


文中、歳を重ねることで
気になることとして次の記述がありました。


ーーーーーーーーーー
・身に覚えのある身体的・知的能力が
 その記憶のように発揮できない
・身体的外観が自分でも好ましくないし、
 他者からも好まれないと感じる
・認知症などで認知機能が衰える
そしてこれらは
・本当にネガティブなことか
・見方を変えれば、本当は素晴らしいことではないのか
ーーーーーーーーーー


と続いており「歳を重ねた人々」にとって
かなり耳あたりのよい言葉のように感じられました。


私は日々テニスをし、厳冬期以外のシーズンでは
1~2回/月の山登り、厳冬期は
スキー(年2~3回程度)をしています。


写真はイメージです

身体的活動を継続するうえで
常に気にしていることは
「今まで出来ていたことができなくなることは
大変寂しく、可能であればそれは避けたい」

というものです。


その意味で、私は日々軽い筋トレをして、
体力の低下をできるだけ
小さく抑えることに努めています。



ただ、2019年以降 かなり多くの
身体的不具合に見舞われ、
筋トレの中断などもあって、最近の山登りでは
同行の若者たちについていくのが精いっぱいで、
雨に濡れた登山道の下山では数回も滑り、
しりもちをつくという始末です。


この原因は、脚力や注意力の低下だけではなく、
疲れてくると遠近感を正しく認識できない
という困った症状が現れ始めているためと
自分では分析しており、恒久的な対策を
講じる必要に迫られています。


知的能力に関しては、もともとそれほど優れた
能力を持ち合わせていたわけではないこともあり、
顕著な能力低下を強く感じることはありません。


「好ましくない身体的な外観」
という面についてはまさのその通りで、
山に行った時の写真を見るたびに
「精彩を欠き、疲れ果てた様子の
この老人は一体だれか」と思うばかりです。


4,5年前はここまでひどくはなかったのに、
一体どうしたことでしょうか。


身体的な外観は筋トレで
改善できることではないため
「これはネガティブなことではなく、
見方を変えれば素晴らしいこと」
と思うことにしましょうか? 


いや、それはできません。
歳を重ねた深みや、可能であれば
気高ささえも感じられる身体的外観を
私は目指したいとひそかに
思っているところです。

(ひょっとして 無理でしょうが・・・・)


認知機能の低下については、
ちょうど今ぴったりの話題があります。


「高齢者 運転免許証更新」に備えた
認知機能検査を私は明日(8/19)
受講することになりました。


受講結果は3区分で評価され、
次のステップ「高齢者講習」における
受講時間(受講費用)の多少に影響してきます。


点数が最も低い区分の人は
別途専門医による臨時適性検査を受検し、
認知症と診断された場合は
運転免許証の取り消しとなるようです。


私は、高い区分の評価を得られるだろうと
楽観しています。



ーーーーーー
加齢による各種の現象に
抗うことなく、ジャッジせずに、
ありのままに捉え、観察しつつ、
賢く、丁寧に、前向きに、
柔軟につきあっていく
ーーーーーー


・・・・・このように、
肩ひじ張らずに老いを受け入れる
ことでよいのかもしれませんが、
怠惰に、成り行き任せに生きて行くのは
どうも私の主義に合いません。


「老人だから仕方ないね!」
と若い人たちから言われることに
甘んじるだけではいけません。


老いが社会生活におけるすべての
免罪符になるとは思わず、
身体的・知的能力や身体的外観の低下の程度を
少しでも小さくする努力を継続することが
重要ではないかと私は思っています。


(少々格好よすぎる発言ですが、
実のところかなり本音です)




コロナは、政権側の失態により終息の兆しを
見極めることができず困ったことです。


多人数が集合する知的イベントの開催が
禁止されている現状では、皆様方の美声を
聴くこともできず大変残念に思っています。


早くこの難局を乗り切り、皆様方の
コンサートに浸れる日が来ることを心から願っています。


追記)
コンサートで伊藤さんにぜひ歌ってほしいと
思っている曲目がありますので、
勝手にリクエストさせていただきます。


よろしかったらメニューに含めて
おいていただけると大変光栄です。
「The Wedding」
日本では ペギー葉山が「ラ・ノビア」
との曲目で歌っていたものです。


私の希望は Julie Rogers という女性が
英語で歌っているものが好みです。


白輪地 孝(Shirawachi Takashi)

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