【JJC通信】成長(4)原点に還る 

ご無沙汰をしております。伊藤礼子です。

2020年、コロナ禍によって私は
「原点に還る」という体験を得ました。

生と死。働き方。心 (免疫) と体 (病気) の関係。
人との距離感について。新しい組織と経営の
あり方とは。

資本主義経済の行方。地球環境に至るまで。

歴史やこれまでの人生で見聞きし
体得してきたものを一旦、ガラガラポンして頂き、
あらゆることに原点に立ち返って
対峙する機会を頂きました。

会社員時代、唯一大嫌いだった「通勤ラッシュ」
「都会の人混み」が、強制的にシャットダウン
される現実を目の当たりにしました。

清々しく美しい大自然の中での
ノマドワークがずっと憧れだったのですが、
完璧に実現してしまいました。

その一方で、膨大な時間と空間とコストを
要していた世界中の人々との
コミュニケーションの垣根は、ネットを
媒体として一気に外されてしまいました。

これまでは遠くの存在だった海外の
メンター達からも肉声とビジュアルで
直に学んだり交流したりする機会を
いとも簡単に得られるようになりました。

そして、コロナ+オンラインにより私は、
ますます休みなく仕事に邁進する
結果となりました、汗。

私の本業はメンタルコーチで経営者と
その組織の方々をサポートしています。

コロナの影響を様々に受けながら奮闘されている
お一人お一人と全力で向き合う毎日を
過ごしております。

生と死は私達に平等に与えられているものですが、
コロナ禍はあらためて、そんな人間の原点と
現実を私たちに突きつけてくれました。

人は死が間近にある時、生のあり方を
自問せざるを得ません。

死というものへの怖れ、別れの悲しみについても
自身の中で折り合いをつけておく必要があります。

死に繋がる病を目の当りにする時、病に対する
不安に対処する「心のスキル」によって
「幸福」でいるか「不幸」と感じるか、
の何方かを選択しています。

2012年に設立したJJC充実人生クラブの原点
「皆んなで」「よく生きる」「場を創る」
もまたそこにあることを確認し、来し方の
8年間を振り返ることができた1年でした。

活動の創志「人生後半の半世紀も人間として
いよいよ成長を続け人生を謳歌する場を創る」
は一貫しています。

部活の肝煎を始め、推進くださる皆さまのおかげで、
活動を続けてくることができました(感謝)。

反省点は私自身が臆病だったことです。

世の中に受け入れられやすいかを優先し
その本来の活動を自ら制限していたことも否めません。

しかし、原点に還るなら、勇氣を出して
自身の信に従って今を生きねばなりません。

2021年は、創立メンバーの一人である
山根ちづえ氏と共に、世の中に「成長と交流の場」を
提供する活動を強化していきたいと考えています。

JJCの3大テーマである「体」「心」「経済」
に関する知恵の習得の場です。

JJCに何らかの形でご参加くださっている方々は、
人生100年時代を先取りし謳歌していらっしゃる方々です。

お互いに、遊びながら成長し、学ぶこともあれば、
教えて頂くこともある、JJCがそんな場になればと
ずっと考えてきました。

私自身も、プロとしてこの10年で培ってきた
心の技法を用いた「認知症にならない心の成長の技法」
について開発中です。

JJCの皆さまへ最優先でお届けしたいと考えています。

歴史を振り返っても人生の後半以降にさらに精神の
エネルギーとスタミナを高め「還暦からの底力」を
発揮されている事例は数え切れません。

ユング心理学の祖、カール・グスタフ・ユング(1875-1961)は、
その主要な著作のほとんどを70歳以降に書いたと
その自伝で述べています。

4世紀の中国東晋の僧、法顕(ほっけん、337年- 422年)は
仏教を深く学ぶために60歳を過ぎてから長安を旅立ちました。

砂漠を越えインドで学び、14年後に帰国してからは
仏典の漢訳に従事、旅行記『仏国記』は当時を知る
貴重な文献となっています。

言わずもがなですが、「自分にはとても…」という
自己限定を解けば、同じ人間です。その唯一無二の底力は
実はご自身の中にも潜んでいます。

JJCは、そのことを思い出し成長を続ける場で
ありたいと思います。

伊藤礼子
充実人生クラブ