【JJC通信】職場宴会はパワハラ?<出会いと食> No.2 

出会いと食のプロデュースの開発です。


お花見シーズンも直前、会社でも
お花見(宴会)をされる方が
多いのではないでしょうか。


今回は職場での「出会いと食」
についてお届けしたいと思います。



昨今、職場での宴会を敬遠する
若者が多く、その誘い方が強制的と
感じられてしまうとパワハラになる、
と言われています。


もちろん、その宴会での
一芸の指示も、お酒を勧めるのも
相手の受け取りようによっては
パワハラとなりえます。


パワハラという言葉が行き過ぎて
独り歩きしているようにも思えますが、
就職氷河期に社会人になった私には、
自分が20代の頃にも
強制宴会=パワハラという言葉が
あっても良かったのにと思うことが
しばしばでした。


なぜなら、新卒で入った会社の宴会は
いわゆる「パワハラ」が普通でした。


宴会はインフルエンザにでも
ならない限り、強制参加。


若手女性社員は役員の隣に座り、
お酌係。


一芸や、一気飲み等も指示されます。


宴会費用は参加者が払うので
「お金を払ってやる仕事」と
皆嘆いていましたが、宴会も
仕事のうちと聞かされて育ったので
表立って文句を言う人はいませんでした。


そのような会社(日本企業)から
外資系企業へ転職し、宴会にまつわる
パワハラは一気になくなりました。


そして、現在はまた日本企業で
働いているのですが、この会社は
宴会回数は多いものの、パワハラが
ない職場宴会なのです。


パワハラがないどころか、職場の
メンバー全員が宴会に嬉々として
参加するのです。


20代の若手から、60代の上司や、
派遣社員さんまで。


上司が声をかけても、上司以外の
誰かが声をかけても。全く
強制していないし、急に開催することも
あるのですが、皆よほどの用が
ない限り参加します。


当初はこれが会社の文化なのかと
思っていたのですが、違いました。


社歴の長い人や、他部署の人にも
聞いてみたのですが、これは私の
いる部署特有のものでここまで
宴会参加率の高い部署はない
とのことでした。


かといって、宴会では特別なことを
するわけではありません。


普通の居酒屋やレストランに
行って飲み、食べ、時には2次会で
カラオケに行きますが、誰かが
凄い芸をするわけでもありません。


ひたすらワイワイと騒ぐのみです。


宴会費用は会社から出ることも
ありますが、会費制のこともあります。
会費制でも、参加率は変わりません。


何でだろうと考えたのですが、
理由は上司にありました。


職場の雰囲気作りに、上司が
日頃から人一倍気遣って
くれているからなのです。


何か良いことがあった時、大変な
仕事の後、皆の意気が下がった時…。


お酒が苦手な人もいるので、そういった
人には「ご飯を食べて帰ろう」、勿論
酒好きには「麦のお酒を一杯どうだい?」。


上司はさり気なく声をかけるのが
とても上手です。


また宴会では、仕事の話も
(反省など含め)出ますが、
プライベートの話もでます。


皆、警戒することなく、お互いの
状況を理解して楽しく帰る。


普通と言えば普通ですが、昔の
職場ではこれが出来なかったから
パワハラ宴会?!だったのでしょう。


若手が宴会を敬遠するのには
理由があり、喜んで来るのには
日頃の信頼関係が物を言う。


改めて気づかされた今日この頃です。



出会いと食のプロデューサー 
開発 香織

 

【JJC通信】2017年Winemaking Plan ②ワインのスタイル・方向性について 

JJCワイン愛好家の皆さまへ、
こんにちは。


さて前回のメールでは、今回造る
ワインの概要(サンジョベーゼ種、
メルロー種、そしてカベルネ・
ソーヴィニョン種のブレンドで
あること)、またワイン造り委託会社
(The Wine Foundry社)の概要に
ついてお伝えさせて頂きました。


今回は造るワインのスタイルや
方向性について簡単に紹介させて
頂きます。


■ワインのスタイル・方向性について

一言で言いますと、
「スーパータスカン」を目指します。
「スーパータスカン???」
という方もいらっしゃるでしょうが、
Googleで検索すると2万円くらいする
ワインがたくさん引っかかってきます。


要はスーパータスカンという
高級ワインの代名詞にもなっている
スタイルを目指すということです。


ワイン専門家的には、
「力強い骨格とエレガンスを
併せ持つ長期熟成も可能なワイン」
というところでしょうか。


■スーパータスカンとは?

タスカン(Tuscan)とは、イタリアの
「トスカーナ地方の」という意味です。


つまりスーパータスカンとは、
「スーパーな(超絶美味しい/高い)
トスカーナ地方のワイン」
ということです。


もうちょっとだけ専門的なこと(?)を
言うと、ぶどう品種のブレンドが
特殊です。


具体的には、トスカーナ地方を
代表するサンジョベーゼ種を
中心とし、メルロー種や
カベルネ・ソーヴィニョン種を
ブレンドすることにより、
より複雑さを兼ね備えたワインに
仕上げています。


とてもざっくりとした紹介で
恐縮ですが、質問等ございましたら
気軽にご連絡頂けると幸いです。


次回以降も少しずつ
今回造るワインについて
紹介していこうと考えております。


引き続きよろしくお願いいたします!


———————

なお2017年ワインの申込受付は
継続中です。


以下リンクより必要情報を
ご入力頂いた上でお願いたします。


なおワインラベル裏面に
ワイン造り参加者の名前を
記載させて頂きますが、
ご本人の名前ではなく、
贈呈したい人の名前、
ご夫婦/友人の名前等、
ご希望通りに記載可能です。


■ワイン造り募集概要

■申込みフォーム

■ワイン造り紹介Website


*2017年のワインが手元に届くのは
2019年12月を予定しています

———————

JJCワインコーディネーター
野田隆史
 

【JJC通信】菩提樹 ② 〔充実人生コンサート〕vol. 2 

皆さん、こんにちは。
充実人生コンサートの安納一郎です。
 
 
前回のJJC通信「菩提樹」①では、
歌曲「菩提樹」がドイツ民謡として
広まった経緯を書かせていただきましたが、
今回は原曲の「菩提樹」が、シューベルトの
歌曲集「冬の旅」中に、どのように
組み込まれているのかご紹介します。
 
 
とはいえ小生も詳しく
勉強しているわけではないので、
文献からの引用になってしまいますが、
どうぞご容赦ください。
 
 
「美しき水車屋の娘」「冬の旅」
「白鳥の歌」は、シューベルトの
三大歌曲集と呼ばれています。
 
 
その中で「水車屋」と「冬の旅」は、
ヴィルヘルム・ミューラーの詩に
作曲されたもので、いずれも
中世ヨーロッパの徒弟制度が
背景にあるとされています。
 
 
「冬の旅」は、恋に破れた若者が
町を捨てて旅に出る物語、と
一言で言われることが多いのですが、
実は厳しい徒弟制度の社会の中で、
突然その社会に背を向けた主人公が、
その後、どう生きていくのかが
テーマになっています。
 
 
徒弟制度の社会では、まず親方に
弟子入りし住み込みで仕事を学び、
10年程度修行をすると「職人」
となって、別の親方の下に一定期間ずつ
住み込んで仕事をしながら、
腕を磨いていきます。
 
 
「職人」は、まだ「一人前」では
ありません。給金はもらえるものの、
金額は僅かです。
 
 
市民権を得るには、さらにその上の
「親方(マイスター)」に
ならなければなりませんが、
そのためには技術はもちろん相当な
お金も必要で、なかなか道は
険しかったようです。
 
 
一方、20歳前後の多感な時期に、
「職人」として町から町へと旅を
続けるうちに恋が生まれることもあり、
「冬の旅」や「水車屋」も、
その恋が前提になっています。
 
 
「冬の旅」の主人公の「職人」は、
この町にやって来て「親方」の
下で働き始めます。
 
 
そして、親方の娘に恋をします。
恋は順調に進んで、娘の母親の
口から結婚の話が出るまでに
なりました。
 
 
しかし、ある時、その恋は突然
破局を迎えます。そして、彼は
絶望のあまり町を飛び出して
しまうのです。
 
 
夜、娘の戸口に
「おやすみ(Gute Nacht)」と
書いて去って行きます。
 
 
「冬の旅」は、主人公の重い
足取りのような前奏で始まります。
第1曲「おやすみ」です。
 
 
やがて着いたのが町の出口の門、
そこには泉があり傍らに一本の
菩提樹が立っています。
 
 
主人公は この樹が大好きで、
かつて恋がうまくいっていた頃には、
仕事の合間にこの木陰に来ては
甘い夢をみていました。
 
 
そして、その樹皮に愛の言葉を
書き込みました。
 
 
今、真夜中に菩提樹の前に立って
目を閉じると、風にざわめく
枝の葉音が、まるで自分に
語りかけているように聞えます。
 
 
「友よ、私の下に来い。ここに
お前の安らぎがある。」
 
 
突然、冷たい風が吹き付けて
かぶっていた帽子を吹き飛ばしました。
しかし、彼は、それを拾おうともせず、
そのまま町を出て行ってしまいます。
 
 
彼の心の中では、何時までも
さっきの枝のざわめきが聞えていました。
 
 
「友よ、私の下に来い。
ここにお前の安らぎがある。」
 
 
第5曲「菩提樹(Der Lindenbaum)」です。
 
 
無断で親方のところを飛び出した彼は、
もはやどの親方にも雇って
もらうことはできません。
 
 
将来「親方」になる望みはもちろん、
現在の「職人」の地位も失ってしまい、
路頭に迷うことになります。
 
 
それは、自ら社会を逸脱してしまった
ことを意味します。
 
 
しかし、この時の主人公は、
まだ事の重大さを認識していません。
 
 
それに気付いた時、この主人公は
どうするのか、そして彼は最後に
どこに行き着くのか、それこそが、
シューベルトが歌曲集「冬の旅」に
込めたテーマだといわれています。
 
 
なお、「冬の旅」の歌詞からは、
主人公の身分や失恋の理由などは
一切分かりません。
 
 
先程の解釈は、主として参考文献2の
笠原先生の説に基づいていますが、
「冬の旅」には色々な解釈があり、
諸説ある中の一つとして読んで
いただければと思います。
 
 
「菩提樹」の原曲にはシューベルトの
深い思いが込められているということを
お伝えしたくて、拙文を投稿させていただきました。
 
 
参考文献1:冬の旅 24の象徴の森へ
(梅津時比古著 東京書籍発行)

同2:放送大学教材 西洋音楽の歴史
(笠原潔著 放送大学教育振興会発行)

同3:シューベルトの「冬の旅」
(イアン・ボストリッジ著
岡本時子・岡本順治訳
アルテスパブリッシング発行)

充実人生コンサート
統 括 安 納 一 郎
~白髪のテノール~

【JJC通信】3.11震災孤児の生命の物語支援~NPOができること 

皆さまこんにちは!


紅茶造りコーディネーターの
野川貴之です。


平昌五輪での選手の姿にはたくさんの
感動と勇気をいただきました。


中でも国民栄誉賞を受賞した
羽生結弦さんの演技は圧巻でした。


地元宮城の方々にとっても
勇気づけられたことと思います。


今回は3.11震災孤児支援のお話から。


2011年3月、私はUターンで仙台の
葬儀社にIPO担当として転職したのは
よいのですが突然の震災で会社は
それどころではありません。


震災で親を亡くした子供が自殺するという
哀しいニュースを報告する中で
社長からのミッションが
「震災孤児支援をする」というものでした。



震災で親を亡くした孤児は岩手、
宮城、福島で240人余り。


事務局長としてNPO法人を作り、
彼らが成人するまで毎年返済義務の
ない支援金を支給、誕生日毎に
メッセージを届けたり、直接保護者にも
会って話を聞き、教育支援などを
通じて顔の見える支援も続けています。



2014年には最速で認定NPO法人を
取得し寄付控除も受けられるように
なりました。


組織は現在最年少の9歳の子
(当時2歳)が20歳になったら
解散することになっています。


NPOって本来ミッションを終えたら
散会するのが自然ですから。


今年は5人の若者が成人になりました。


この活動に関われたことは、
いわゆる「キャリア」の視点では
語れない、私自身の内面的な修行、
そしてそれまでに活かされた人生の
恩返し期間でもあったように
今は感じています。


JETOみやぎの取り組みは現在も
続いています。


ご興味お持ちの方は下記より
ニュースレターや活動など
ご参照下さいませ。

JETOみやぎ


さて、JJCの紅茶造り企画ですが、
昨年5月に
「JJCファーストフラッシュ茶
(インドダージリン地方アンボティア
農園の3月早摘み茶)」を
ティーグループ様のご協力の下で
ご提供するができました。






ティーセミナー通じて美味しい
紅茶の淹れ方、茶葉の産地や種類に
ついての学び、そして何よりも
紅茶を通じた出会いもありました。






アンケートでは概ね皆さまに
ご満足いただけたようですので
今後またバージョンアップして
ご提案できたらと考えております。


最後に、近況ですが昨年末より
とある金融機関に転身いたしました。


最近何かと話題に上がる仮想通貨や
ブロックチェーン、そして
フィンテックサービスによって
業界はエポックメイキング的な
変化が起きています。


次回はこの辺のことについて
触れられたらと予定しています。


紅茶造りコーディネーター
野川貴之

 

[感想]諸九尼いいですね【JJC通信】春めいて <茶遊庵だより> 弥生 

山崎小夜様

さきです。趣深くしかもおいしそうなお便りありがとうございました。
まさかJJCのメールに諸九尼が登場するとは!
江戸時代の女性俳諧人の中では星布と並ぶ確かな腕前の人だと思います。
春の発句では他に

京のふみとゝく日和や梅の花
七草や指先赤きめのわらは
生るものあつめてさひしねはん像
霞む日は耳まて遠く覚えけり
朧夜の底を行なり雁の聲
行春や海を見て居る鴉の子
山寺の瓦は青し春の雨
夢見るも仕事のうちや春の雨

など、なかなかいいと思いませんか。