【JJC通信】成長(2)老化という迷信(自己限定)からの解放 

JJC運営パートナーの伊藤礼子です。


世の多くの人々が「常識」と思って
信じていることが実は一つの迷信で
あることがある。


自分の才能を開花させたいと願う人々は
多いがその願い通り、自分の中に
眠る才能を開花させる人が少ないのは、
そういった迷信によって、無意識に
「自己限定」をしてしまうからだ。


田坂広志さんがそのいくつかの
著作の中で主張され、こんな
エピソードを紹介されています。

***
あるテレビ番組で、世界的なチェロ奏者、
ミッシャ・マイスキーが子供たちに
音楽を教えていました。


その番組の中で、マイスキーは、
子供たちに一つのクイズを出しました。


バッハの無伴奏チェロ組曲の
同じ曲について、三人のチェロ奏者の
演奏を聴かせ、誰が最も若い年齢の
演奏者で、誰が最も歳を取った
演奏者かを、当てさせたのです。


このクイズの結果は、静かな驚きを
禁じ得ないものでした。


子供たち全員が、
「最も歳をとった演奏者」と
感じたのは、実は、若い頃の
マイスキーの演奏でした。


そして、「最も若い年齢の演奏者」と
感じたのが、それから16年の歳月を経た、
最近のマイスキーの演奏でした。



伸びやかに、軽やかに、その精神の
若々しさを感じさせる演奏は、
ソビエト抑留の苦難の歳月を経て、
年輪を重ねたマイスキーのものでした。
(田坂広志著「叡智の風 (Zen Wind)」より)
***

人は、歳を取ると、精神の若さと
瑞々しさを失っていく


という、世の人々が「常識」と
思って信じている「迷信」。


人は、永き歳月を歩み、
人生の苦難を乗り越えていくほどに
精神は、若く瑞々しくなっていく


という、二一世紀の「新たな常識」。


あなたご自身はどちらを信じて
いらっしゃいますか?


私たちの才能や可能性の開花を
妨げているのは、実は


「男性は、細やかさに欠けている」
「女性は、論理的に考える力が弱い」
「老人は、創造性を失う」
「若者は、思慮が浅い」
「日本人は、個性の表現が弱い」


といった「迷信」とも呼ぶべき
「思い込み」であり、それによる
無意識の「自己限定」に他ならない。


という田坂さんの警告に、私は
「我が意を得たり」と膝を叩いています。


充実人生を謳歌する私たちは
老化という「迷信」による
「自己限定」の鎖から解き放たれ、
自らの中に眠る素晴らしい可能性を
開花させると共に「新たな常識」の
時代の到来を身を以て伝え表現して
いきたいですね!


伊藤礼子
充実人生クラブ

【JJC通信】充実人生のお金と心と体 vol.2 

JJC運営パートナーの伊藤誠です。


私の職業はファイナンシャルプランナーです。


ご相談者から


「将来 介護施設にお世話になるかも
しれないが、いくら準備すれば良いか」
と聞かれます。


この点について今回書いてみたいと
思います。


今回は体のお話です。


自分が子供のころ50才を過ぎた人は
おじいちゃん・おばあちゃんだった
ような気がします。


昔は「人生50年」といわれた時代ですが、
今の日本は100才以上の方が
7万人を超え、その方たちから見れば
「50才」など、はなたれ小僧のような
ものでしょう。



カミソリシュート平松政次氏の現役時代

しかし、50才はまさに
「人生の折り返し地点」で体のあちこちに、
老化がはじまるそうです。
(白髪、抜け毛、シワ、頻尿、
老眼、息切れ・・・・・・)


1947年、今から70年前の日本の
平均寿命は男性50才、女性54才でした。


ほんの昔であれば、伊藤 誠は
既に死んでいます。(北斗の拳より)


死ぬ前に、妻に感謝し、いい人生だったと
思って目を閉じていたでしょうか。


現在の日本の平均寿命は
男性81才、女性87才です。


たった70年間の間に寿命が30年以上
延びたのです。


ですので、現在の高齢者は自分が
こんなに長生きするとは想像も
つかなかったでしょう。


ゆえに、体と気持ちの準備を
していないとしても、ある意味
仕方がないと私は思います。


ですが、現在は90才以上生きる
事実を皆知っています。


まだ自分が50才以下なのに、
「将来 介護施設にお世話になるかも
しれないが、いくら準備すれば良いか」
という発想をなぜするのでしょうか。


私なら「将来 介護施設にお世話に
ならないためにはどうすれば良いだろう」
という発想をし、調べ 実行します。



今年野球殿堂入りした平松政次氏(69歳)

そこで、私は
「将来 介護施設にお世話になるかも
しれないが、いくら準備すれば良いか」
と聞かれると


「将来 介護施設に使うお金を、
介護施設にお世話にならいよう、
お金と体を使ってください」
と私は答えます。

それでは、どうすれば「将来 介護施設に
お世話にならない」のでしょうか。


「50才からの老いない体のつくり方」
の著者で医学博士の石原結實先生
(伊豆にヒポクラティック・サナトリウムがあり、
2年前に夫婦で断食を2泊3日でおこない、
直接石原先生ともお話ができました)
の本から、私がとても参考になったことを、
次回のメルマガ配信でいくつか
ご紹介したいと思います。


「目指すのは、長寿ではなく、健康長寿」
石原先生の著書より。


伊藤 誠
人生設計実現パートナー


 

【JJC通信】充実人生のお金と心と体 vol.1 

JJC運営パートナーの伊藤誠です。


私の職業はファイナンシャルプランナーです。


よく「いくらお金を持っていれば良いか」
と聞かれますので、この点について
今回書いてみたいと思います。


今回はお金のお話です。



これは、以外と簡単で結論は65才時点で
いくら持っていれば良いかを計算することです。
人により、答えが大きく異なります。


まず大事なことは


・我が家が65才からいくら年金を
受給できるかを知ることです。


おおよそで言えば20才から40年間
国民年金に加入する人は年間で
80万円の受給になります。


20才から40年間厚生年金(会社員)に
加入する人はおおよそ年間で
180万円の受給になるでしょう。


そこで、モデルケースとして


1. 夫婦で年間180万円受給する世帯
2. 夫婦で年間240万円受給する世帯


を例にとって計算してみます。


前提は


・90才まで生きる(ちなみに日本人の
女性は2人に1人は90才を超えるという
統計結果がでています)


・月に使うお金は夫婦2人で30万円と
仮定します(これは標準的な金額です。
生きるための最低衣食住等は月に16万円+
夫婦2人のおこずかい その他が14万円と
考えてください)


1. 夫婦で年間180万円受給する世帯は
月に直すと月15万円となります。


ということは月30万円使うと15-30で
15万円の赤字になります。


この15万円の赤字が65才から90才まで続くと
15万円×12ヶ月×25年=4500万円


ということで、65才時点で4500万円
持ってなければなりません。


2. 夫婦で年間240万円受給する世帯は
月に直すと月20万円となります。


ということは月30万円使うと20-30で
10万円の赤字になります。


この10万円の赤字が65才から90才まで続くと
10万円×12ヶ月×25年=3000万円
ということで、65才時点で3000万円
持ってなければなりません。


ところが
2. 夫婦で年間240万円受給する世帯が
月20万しか使わないとすると、65才時点で
貯金は0でも良いということになります。


しかし、これではほとんど遊びにいけないし、
外食もできないし、孫におこずかいを
あげられないかもしれません。



いかがでしょうか。


もう一つ大事なことがあります。


この計算には65才以降家賃や
住宅ローンの支払いがないことが
前提となっています。


みなさんは、65才以降の年金受給はいくらで、
月ご夫婦でいくら使われるでしょうか。


伊藤 誠
人生設計実現パートナー
 

【JJC通信】勝ち虫<茶遊庵>葉月 

「茶遊庵」の案内人、山﨑小夜で
ございます。


近江の中尾雄斗主将の選手宣誓に
感動しております。



「私たちは今、100回という
長く重みのある歴史の上に立っています。


数多くの災害に見舞われ、人々に
とって笑顔だけでは乗り越える事の
出来ない悲しみがありました。


しかし、甲子園は勇気、希望を与え
日本を平和にしてきた証です。」


頼もしいです。


ひぐらしの 鳴く山里の 夕暮れは 


風よりほかにとふ 人もなし


詠み人しらず


「ひぐらし」=「寒蝉」


「ひぐらし」は「かなかな」と
山々にこだまするように
高く澄んだ声で、いかにも涼しげなに
鳴くので癒されます。


蝉は、卵を産みつけてから7年も
経って脱皮し成虫になり、4日目に
鳴き始めます。


そうしてわずか10日ほどで一生を
終えるといいます。


はかない命なのに力の限り鳴く声に感動です。


また、8月といえば蜻蛉(とんぼ)ですね。


「古事記」のなかに蜻蛉が【勝ち虫】と
呼ばれる由来が書かれています。


 み吉野の 袁牟漏が岳に 猪鹿伏すと
 誰ぞ 大前に奏(まを)す
 やすみしし 我が大君の
 猪鹿(しし)待つと 呉座にいまし
 白たへの 衣手着そなふ
 手腓(たこむら)に 虻かきつき
 その虻を 蜻蛉早昨ひ かくの如
 名に負はむと そらみつ

  手腓(たこむら)=腕の内側の
  肉のふくれている部分



蜻蛉は勝ち虫とよばれ縁起物であり、
前にしか進まず退かないところから、
「不転退(退くに転ぜず、
決して退却をしない)」の精神を
表すものとして、特に武士によろこばれ、
兜や鎧、刀の鍔などの武具、また、
歌舞伎の中で軽技のように返るのを
「トンボ返り」「トンボをきる」
というそうです。


茶道具の中にも、茶碗や釜の地紋、
鐶付などに蜻蛉の意匠が用いられています。


平成30年 葉月
茶 遊 庵
案内人 山﨑小夜

 

【JJC通信】成長(1)螺旋的発展の法則 

JJCの皆さまへ


おはようございます。
充実人生クラブ 発起人の伊藤礼子です。


==========
この度の西日本を中心とした豪雨の
被害を受けられた皆様に、
謹んでお見舞い申し上げます。


被災地域の一日も早い復旧を
心よりお祈りいたします。
==========


歴史的な猛暑が続いておりますが
皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。


2018年6月
「充実人生クラブ」JJCは、
満6才となりました。
7月には私自身も誕生日を迎え、
また1つ順調に(笑)、歳を重ねました。


さて、今年1月から
部活リーダー各位が大変にお忙しい中
それぞれの活動に関連して
自由なテーマを取り上げ
【JJC通信】に寄せてメールレターを
発信してくださっています。


それぞれに繰り広げられる独自の世界。
素敵ですね! 感動します。
皆さまはどんなご感想をもたれていますか?


そんな中、私も自身のテーマを
思い巡らし続けておりました結果、、
大分出遅れてしまいました、汗;;


『人間は一生をかけて成長し、
日々新しくなっていく』


この命題は、
私自身の生涯の探求課題であり
充実人生クラブ発祥のきっかけでもあります。


そこで、JJC通信でも
『成長』をテーマに
人間や人々が織りなす社会の
成長や進化について、様々な観点から
考察していきたいと考えています。


そもそも人間が成長するとは
どういうことなのか?
この長寿社会において歳を重ねながら
成長し進化し新しくなり続けるとは
具体的にどういうことなのか?
本当に可能なのか? どのようにして
具現化していけるのだろうか?


これらの問いに、諦めることなく
向き合い続けていきたいと思っています。


皆さまもよかったらご一緒に
考えてみてくださいませんか?


ご自身の考察やコメントなどを
お寄せ頂けますなら、私にとって
こんな嬉しいことはありません。


さて、第1回目では
唐突ですが
『螺旋(らせん)的発展の法則』
を取り上げてみたいと思いました。


これは、
ドイツの哲学者ヘーゲル(1770-1831)の
弁証法の主要なテーゼなのだそうです。
「螺旋」とはらせん階段と同じ意味です。



ロンドン The Heal'sの螺旋階段


『螺旋的発展の法則』とは、
世の中のすべての物事は
直線的な進歩・発展をするのではなく


あたかも
「螺旋階段」を登るようにして発展する
という法則なのだそうです。


螺旋階段を登る人物を横から見ていると
上に登って発展していくように見えますが


それを上から見ていると、
螺旋階段をぐるっと一周回り、
元の位置に戻ってくるように見えます。



しかし、元の位置に戻った時には
この人は必ず、一段高い位置に
登っていることになります。


これを歴史的に捉えたとき
歴史の発展とともに、必ず
「古く懐かしいもの」が復活してくる
「新たな価値」を伴って復活してくる


過去への回帰と古き価値の復活。


「進歩・発展 」(未来進化)と
「復活・復古 」(原点回帰)が
同時に起こるという原理です。


これが弁証法で最も重要な
「螺旋的発展の法則」なのだそうです。


例えば、90年代半ばの
インターネット革命を経て
昔の市場(いちば)で行われていた
「競り」や「指値」は、
インターネットを使った商品の売買である
「オークション」(競り)と
「逆オークション」(指値)という
懐かしくも新しいビジネスモデルとして
生まれ変わりました。


昔の「手紙」や「電話」は
今の「電子メール」や「ビデオチャット」に。


「Eラーニング」は、
昔懐かしい「寺子屋」の復活であったり


コンシェルジュサービスの
御用聞きビジネスへの回帰、等々。


世の中はその事例にあふれています。


人の成長や
充実人生クラブの活動においても
あてはまることがたくさんありますね!


例えば、
人は年をとり晩年に近づくにつれて
赤子のような無垢な世界に戻っていく
という見方があります。



そのようなことを教えられる以前から
何となく、
(自分は) そうなっていくんじゃないか
と思われたことはありませんか?


今は来し方の
二十歳位じゃないのかな。
これから、高校生~中学生~小学生
~子ども~赤ちゃんへと変化し
戻っていくのだろうか、、などと
ぼーっと思い巡らすことが
私にはありました。


『螺旋的発展の法則』の観点からは
その赤子に還るフェーズが
懐かしく復古されるのだけれども


そこに、全く新しい独自の
成長や進化が生まれ、加えられながら
展開されていくのではないか
そんなふうに、私には思えてならないのです。


「目から鱗」のヘーゲルの弁証法。
JJCに関連してもう一つ
「ああ、これもそうだ!!」
と合点がいったことがあります。


「充実人生クラブ」のキャッチフレーズは
『人生を部活動のように楽しむ』


次のようなシーンを思い出してみてください。


子どもの頃、
「〇〇ちゃん、あ・そ・ぼ~!」
と友達の家へ迎えに行った、
あの場面です。


懐かしい光景と
その時に味わったワクワク感
時間を忘れ夕暮れまで
遊び続けた満足感がありましたね。


そして、中学・高校・大学時代・・
部活にのめり込んでいたあの時期の
あの高揚感、フロー感、できる感。



何のために学校に通ったか?というと、
(私は)ズバリ部活のため!でした (^◇^;)


好きなこと・ものを共有する仲間との
楽しくて嬉しくて仕方がなかった
あの場面が思い出されます。



充実人生クラブで目指しているもの。
それこそが、まさに
あの時のあの懐かしい感覚の
復活・復古(原点回帰)であり


そこに、新たな意味と価値が加わって
大人の部活、人生の部活として
新たなカタチへと
進歩・発展 (未来進化)しながら
繰り広げられています。



そう改めて捉えてみると、
コツコツと行っている私たちの
個人的活動や社会的活動のもたらす意義と価値が
くっきりと見えてくるように思います。


充実人生コンサート(第5回)開催レポート


2017年 JJCワイン造りのご紹介


これらを大切し、さらに吟味して
皆さまと共にコツコツと
ますます育んでいきたい。


ヘーゲルの弁証法
『螺旋的発展の法則』に膝を叩きながら
そんなことを思い巡らしています。

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♬コンサートのお知らせ♬


JJCコンサートのディレクター&Sop.
戸田志香氏の地元 習志野での活動です。
ぜひお出かけください!


『柵を越えたMUSIK(ムジーク(音楽)
~ドイツ兵はキリンビールがお好き?

8月1日(水)午後2時 習志野市民会館
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伊藤礼子
充実人生クラブ