【JJC通信】女子会倶楽部 源 直美 

こんにちは。女子会倶楽部の源です。
みなさま、いかがお過ごしですか?


2024年も半ば。いよいよ梅雨の季節の到来です。
じめじめした日が続くと思うと、
なんだかうんざりしてしまいますね。


先日、犬の散歩の途中でふと気づくと、
紫陽花が咲き始めていました。


紫陽花は土壌の性質によって花の色が
違ってくるだけあって、赤系(アルカリ土壌)や
青系(酸性土壌)の微妙な色合いに
見とれてしまいました。


雨に濡れた姿もまた、きらきらして
美しいですよね。


前回の天ぷらに引き続き、
日本食を日英で紹介する記事を
お届けさせていただきます。


今回は、「おすし」です。



外国人観光客が喜ぶ日本食の魅力を伝える英語
#2 「寿司」


寿司は、外国人観光客が日本で食べた
「一番美味しい料理」と人気を集めています。


1970年代から日本食に注目が集まり始め、
2013年には「和食」が、ユネスコの人類の
無形文化遺産に登録されました。


その後は世界中でのヘルシーな食生活や
自然食ブームとも相まって、
日本の食文化の人気がますます高まっています。


寿司の人気が高いのは、
1.ヘルシーさ
2.食材を日本以外から便利に調達できる
3.美味しいこめが安く調達できる
4.寿司ロボットの開発と世界中への普及


などにより、世界中で手軽に寿司が
食べられるようになったからだと考えられます。


特に4の寿司ロボットの開発と世界中への普及は、
国内における回転寿司の人気上昇や、
海外での様々な寿司スタイル展開を
後押しした、大きな要因となっています。


たとえば、アジアのシンガポールでは、
カスタマイズ可能な「巻き寿司店」が
人気を集めています。


お客さんが巻き寿司に詰める食材を
その場でチョイスし、お店のスタッフは、
ロボットが広げた酢飯に、お客さんから
オーダーされた具材を載せるだけ。


あとはロボットが自動で寿司を巻いてくれます。


このように世界中で気軽に食されるように
なった日本の寿司ですが、実は、寿司のルーツは
東南アジアにあります。


ラオスなどの山地民族が、入手困難な魚を
長期保存するために行っていた方法が、
寿司の起源になったと言われています。


日本では、奈良時代に、魚を塩と飯で
漬け込み乳酸発酵させる「なれずし」が
朝廷へ献上されており、これが寿司の始まりと
いわれています。


江戸時代中期には、酢を用いた寿司が
定着しました。


その後、「握り寿司」が考案されると、
たちまち江戸の人々にもてはやされ、
その人気は関西にも広がりました。


明治30年頃の製氷産業の隆盛により、
寿司屋でも氷が入手できるように
なってからは、漁法や流通の進歩に伴い、
江戸前寿司は発展しました。


その後、関東大震災で寿司職人が
全国に散らばったことで、全国的に
江戸前寿司が広まったという歴史があります。


寿司の英語ポップはこちら

Sushi is popular among foreign tourists as
the “best dish” they have eaten in Japan.


Since the 1970s, Japanese food has been
attracting attention, and in 2013,
“Japanese food” was registered as an
Intangible Cultural Heritage by UNESCO.


Since then, coupled with the healthy
eating and natural food boom around
the world, Japanese food culture has
become increasingly popular.


Sushi has its roots in Southeast Asia.


It is said that sushi originated from
the method used by mountain people to
preserve fish that was difficult to get.


In Japan, during the Nara period,
nare-zushi, or fermented sushi
(fish is marinated in salt and rice and
fermented with lactic acid),
was presented to the Imperial Court.


This is said to be the origin of sushi in Japan.


In the late Edo period, nigiri-zushi,
or formed sushi was invented and quickly
became popular among the people of
Edo (Tokyo), and its popularity spread to
the Kansai region.


By Meiji period when ice-making industry
flourished, it allowed sushi restaurants
to make ice available, leading to sushi
restaurants development, along with
advances in fishing methods and transportation.


With the development and spread of Japanese
technology such as sushi robots,
Japanese sushi has been more exported
around the world, building the brand
it has become today.


日本語訳

寿司は、外国人観光客が日本で食べた
「一番美味しい料理」と人気を集めています。


1970年代から日本食に注目が集まり始め、
2013年には「和食」が、ユネスコの人類の
無形文化遺産に登録されました。


その後は世界中でのヘルシーな食生活や
自然食ブームとも相まって、日本の食文化の
人気がますます高まっています。


寿司のルーツは東南アジアにあります。


山地民族が、入手困難な魚を長期保存するために
行っていた方法が、寿司の起源であると
言われています。


日本では、奈良時代に、魚を塩と飯で漬け込み
乳酸発酵させる「なれずし」が朝廷へ
献上されていました。


これが寿司の始まりといわれています。


江戸時代後期に、握り寿司が考案されると、
たちまち江戸の人々にもてはやされ、
その人気は関西にも広がりました。


明治30年頃に製氷産業が盛んになり、
寿司屋でも氷が入手できるようになり、
また漁法や流通の進歩に伴い、
寿司は発展しました。


そして、寿司ロボットなど日本のテクノロジーの
発展・普及に伴い、寿司は世界中に輸出される
ようになり、現在のブランドを築いています。


ここまでお読みいただき、
ありがとうございました。


コメントやご感想などいただけますと、
大変うれしいです。


次回は6月末にお届けします。


JJC女子会倶楽部
源 直美
naomina1228@gmail.com


 

【JJC通信】隠れ家レストランとグルテンフリー<出会いと食>No.26 

気がつけば今年度もスタートし、
GWも終わり、夏のような暑さを
感じる日も出て参りました。


少し前になりますが、大学の近くの
隠れ家的なレストランに、
大学の友人達と行ってきました。


隠れ家的と書いたのですが、
完全予約制(1日3組限定)、
お店の佇まいは控えめで、
シェフがお1人で調理から配膳まで
されているので、本当に隠れ家的と言っても
差し支えないのではと思います。


入り口も誰でも入れるわけでは無く、
呼び鈴を押し、名前を告げて
入れてもらう方式です。


このお店では事前に苦手なもの
(アレルギーや嗜好など)を
お伝えしておくと、それに沿って
メニューを考えて下さると言うので
「グルテンフリーでお願いします」と
お伝えしたところ、
「グルテンフリーとは何でしょうか」
と質問が来ました。


グルテンフリーとは、
「(小麦たんぱく質である)
グルテンを含まない食品」のことです。


欧米などではグルテンにアレルギーを
持つ方が多いため、グルテンフリーという
言葉や、グルテンフリーメニューの
知名度は高いですが、日本ではさほど
多くないため、調理関係者でも
知らない方は知らないようです。


また、グルテンは中毒性が高いと言われており、
ついつい食べ過ぎてしまうという欠点が
あるのですがグルテンフリーにすると
その心配はなくなります。


そのため、ダイエットのために
グルテンフリーをしている方もおられます。


私は花粉症を発症させないため
(グルテンを控えると花粉症にならないのです)、
毎年3月~4月にかけて
グルテンフリーをしているので
お願いをしてみました。


シェフは「グルテンフリーは初めて聞いたけれど、
やれるだけやってみましょう」
と言ってメニューを組んで下さいました。
それがこちらのメニューです。

キノコとカリフラワーのスープ


季節のサラダ(上に乗っているのはコーンフレーク)



地鶏のソテー


黒米のリゾット


抹茶のブリュレと柚子シャーベット



主食は本当はパスタだったのですが、
お米のリゾットに変更してくださったそうです。


そうなると、もう立派な
グルテンフリーメニューです。


ストレスなくコース料理が楽しめました。


グルテンフリーはどのようなことかを
知っていても、難しそうと言う方が
多いのですが、ほぼ主食に含まれているので、
主食を変えるだけで済んで、
意外と簡単なのです。


見た目だけでなく味も美味しく、
友人達も私も大満足のランチを頂き、
大学へ向かったのでした。


出会いと食のプロデューサー
開発香織
 

【JJC通信】女子会倶楽部 源 直美 

こんにちは。


桜の季節が終わり、ハナミズキを
よく見かけるようになりました。


みなさま、いかがお過ごしですか?


花粉もだいぶんおさまって、
過ごしやすい季節になってきました。


本格的な夏に備えて、今後は熱中症などの
暑さ対策も進めていかなくてはなりませんが、
備えあれば!で、先取りして準備をしていきましょう!


ところで、私はNoteというプラットフォームを使って、
日本文化に関する短い記事を日英で発信しております。


このたびご提案をいただき、そのブログ記事を
JJC通信でもご紹介させていただくことになりました。


インバウンドで外国人観光客が爆増する中、
知っているようで知られていないような
日本文化の側面を、少しでもシェアさせて
いただけますとうれしい限りですので、
どうぞよろしくお願いいたします。


第1回目としてご紹介したいのは
【天ぷら】



天ぷらは、外国人観光客の「食べたい和食」として、
人気の高い料理です。


天ぷら専門店で、目の前で揚げてもらった天ぷらを、
サクサクの衣を味わいながらいただくのは、
至福のひと時ですよね。


また、家庭料理として、日本に暮らしている
外国人にとっても、天ぷらはお気に入りのようです。


野菜をふんだんに摂ることができ、
非常にヘルシーで、作り方も簡単だというのが
その理由だとか。


一方、日本人にとって、天ぷらは、
「作るのがめんどうくさい」「油でキッチンが汚れる」
「カロリーが高い」「わざわざ作らなくても、
食べに行ったり、惣菜として買うほうが
お手軽で美味しい」などといった理由で、
家庭では思ったほど作られていない料理の一つです。


最近では、「揚げ焼き」にするなど、
油をそれほど使わない「天ぷら」の人気が、
家庭料理として高まってきています。


天ぷらのルーツは、安土・桃山時代に、
ポルトガル人から長崎に伝えられた
衣揚げとされています。


当時は「長崎天ぷら」と呼ばれていました。


現代の天ぷらは、小麦粉、水、卵などを混ぜた
揚げ衣を使いますが、その当時の衣は水を使わず、
小麦粉、卵、酒、砂糖、塩を混ぜたものでした。


水を使わないと、衣がどうしても厚くなってしまい、
サクサクとした感じではなかったようです。


天ぷらの英語ポップはこちら

Tempura was introduced to Japan from Portugal
during the Azuchi-Momoyama period.


In the mid-16th century, Portuguese traders
landed on Tanegashima, and in 1550,
they arrived in Hirado. That led to
the development of Nagasaki as a base
for Portuguese trade.


The tempura introduced by the Portuguese
at that time resembled fritters,
unlike the modern tempura, water was not
added to the batter.


They were called “Nagasaki tempura.”


It wasn't until the Edo period that
the practice of using batter made of
wheat flour, water, and eggs became common.


These were called “Edo tempura” and became
extremely popular among people.


Today, health-conscious individuals
have developed “baked tempura”,
which provides a crispy texture without
using much oil.


Tempura is gaining popularity both
domestically and internationally as
a healthy Japanese cuisine.


日本語訳

天ぷらは、安土・桃山時代に、ポルトガル人から
長崎に伝わりました。


16世紀半ばにポルトガル人が種子島に上陸し、
1550年には平戸に来航したことで、
長崎はポルトガル貿易の拠点として発展しました。


ポルトガル人が伝えた当時の天ぷらは、
衣に水を使わないフリッター風で、
「長崎天ぷら」と呼ばれました。


現代のように、小麦粉、水、卵などを混ぜた
揚げ衣を使うようになったのは、
江戸時代に入ってからです。


それらは「江戸天ぷら」と呼ばれ、
大きな人気を博しました。


そして、健康に気を使う現代人は、
油をあまり使わなくてもサクサク感の味わえる
「焼き天ぷら」を編み出します。


天ぷらは、ヘルシーな和食として、
ますます内外の人気を集めています。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。



JJC女子会倶楽部
源 直美

Naomina1228@gmail.com

 

【JJC通信】女子会倶楽部 源 直美 


2024年もはや4分の1が過ぎました。


1月1日に能登半島で最大震度7を
記録する地震が起こり、そして先日は
台湾でもマグニチュード7.7の大地震が起きました。


その影響により、沖縄でも地震が起こり、
津波の発生にもつながりました。


その後も、日本各地で地震が続いています。


南海トラフ巨大地震、富士山噴火、
首都圏直下型地震と今後の不安はつきませんが、
地震は起こるという前提で、
しっかり地震・防災対策を
進めていきたいと思っています。


さて、女子会倶楽部では、
6月あたりでセミナー開催を予定しています。



テーマはまだ決まっていません。


今回は皆様のご意見をお伺いして、
ご希望に添えるような形で
開催できればと思っています。


今回のテーマの候補として、

・英語を使って和食を作ってみよう(お寿司、天ぷら…)

・AI(ChatGPT)を使ってみよう(スマートフォンを使います)

・SNS(インスタグラム)で発信してみよう(スマートフォンを使います)など・・・


候補の中からいいなと思うものがあれば、
お知らせくだるとうれしいです。


または他にご希望のテーマがありましたら、
ぜひお知らせください!



2時間ほどのセミナーの後、
食べ物持ち寄りでの飲み会を予定しています!


女子会と銘打っていますが、
男性のご参加ももちろん大歓迎です。
下記アドレスまで、ご返信をお待ちしております!


JJC女子会倶楽部
源 直美

Naomina1228@gmail.com


 

【JJC通信】創塾(つくる) 活動報告 4月 

皆様こんにちは
「創塾(tsuquru)」の山根です。


ようやく花粉や黄砂の猛威から解放され
マスクなしの生活が戻りつつあります。
こんな小さなことにも幸せを感じるこの頃ですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか・


さて、今月の言の葉も
オンラインで開催されました。


今月の歌遊びは下句付けでした。
歌人の栗木京子さんの歌集
『中庭(パティオ』から


天敵をもたぬ妻たち昼下がりの○○○○○○○○○○○○○○


とても興味深い上句でしたので
皆さんと盛り上がりました!


さてさて、今月の2首は下記の通り、お題は「白」でした。



絵の中の乳白の肌もつ少女長き月日を義母(はは)と過ごせり
     さらら


白雪の中より芽吹きしふきのたう津南の山に春の萌しが
     八千草遊


5月は久方ぶりに会員の皆様と吟行に出かけます。
初夏の皇居東御苑に行きますが、
どのような歌が詠まれるか楽しみです。


それではまた来月ご報告に上がります。




短歌の会「言の葉」の詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。
http://jyujitsujinseiclub.org/event.html#20210518


お問い合わせ先:創塾(つくる)事務局
tsukuru@jyujitsujinseiclub.org 担当:山根千鶴枝