【JJC通信】勝ち虫<茶遊庵>葉月 

「茶遊庵」の案内人、山﨑小夜で
ございます。


近江の中尾雄斗主将の選手宣誓に
感動しております。



「私たちは今、100回という
長く重みのある歴史の上に立っています。


数多くの災害に見舞われ、人々に
とって笑顔だけでは乗り越える事の
出来ない悲しみがありました。


しかし、甲子園は勇気、希望を与え
日本を平和にしてきた証です。」


頼もしいです。


ひぐらしの 鳴く山里の 夕暮れは 


風よりほかにとふ 人もなし


詠み人しらず


「ひぐらし」=「寒蝉」


「ひぐらし」は「かなかな」と
山々にこだまするように
高く澄んだ声で、いかにも涼しげなに
鳴くので癒されます。


蝉は、卵を産みつけてから7年も
経って脱皮し成虫になり、4日目に
鳴き始めます。


そうしてわずか10日ほどで一生を
終えるといいます。


はかない命なのに力の限り鳴く声に感動です。


また、8月といえば蜻蛉(とんぼ)ですね。


「古事記」のなかに蜻蛉が【勝ち虫】と
呼ばれる由来が書かれています。


 み吉野の 袁牟漏が岳に 猪鹿伏すと
 誰ぞ 大前に奏(まを)す
 やすみしし 我が大君の
 猪鹿(しし)待つと 呉座にいまし
 白たへの 衣手着そなふ
 手腓(たこむら)に 虻かきつき
 その虻を 蜻蛉早昨ひ かくの如
 名に負はむと そらみつ

  手腓(たこむら)=腕の内側の
  肉のふくれている部分



蜻蛉は勝ち虫とよばれ縁起物であり、
前にしか進まず退かないところから、
「不転退(退くに転ぜず、
決して退却をしない)」の精神を
表すものとして、特に武士によろこばれ、
兜や鎧、刀の鍔などの武具、また、
歌舞伎の中で軽技のように返るのを
「トンボ返り」「トンボをきる」
というそうです。


茶道具の中にも、茶碗や釜の地紋、
鐶付などに蜻蛉の意匠が用いられています。


平成30年 葉月
茶 遊 庵
案内人 山﨑小夜

 

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