【JJC通信】お・も・て・な・し <茶遊庵> 神無月 

静岡県熱海自然郷から車で、
日本一の富士山を眺めながら
伊豆スカイラインを走り、
修善寺、伊豆の国市、
伊豆上船原温泉へと向かいました。



世の中は 稲刈る頃か 草の庵
(松尾芭蕉)


棚田一面に金色(こんじき)が広がります。
なんと懐かしい昭和の景色でしょう。


近くに、弘法大師ゆかりの寺、
宝蔵院があり、狩野元信の下絵で、
名工 左甚五郎の「竹に虎」の彫刻が
あるというのでたのしみです。


狩野元信(かのうもとのぶ:1476~1559年)は、 
狩野派の祖、狩野正信の子で2代目。 
漢画の水墨画法を整理しつつ、 
大和絵の技法をを取り入れ、狩野派の 
画風を大成し、近世における狩野派繫栄の
基礎を築いたそうです。


妹夫婦からの粋な
お・も・て・な・し
の始まりです。


旅館にはいると、着飾らない
女将さん夫婦とご子息、
「あら、ご近所の方かしらと?」
思う程に気さくに迎えてくれました。


早速、源泉かけ流しの湯に。


脱衣室には、その昔源頼朝の父義朝が
平治の乱 (1159年) に破れたために
伊豆に流された頼朝が、伊豆の武士に
支えられて成長したこと。


伊豆天城舩原温泉で傷を治し、また、
名工 左甚五郎も源泉かけ流しの湯に
つかり皮膚病を治したと書かれていました。


もしかして、私は頼朝や甚五郎と
同じ湯ぶねに浮いているのかしら
「うふふ」と思いながら、源泉かけ流しの
湯にたっぷりとつかりました。


次は、お食事の時間です。



お軸・どっしりと構えた大きな
打ち出の小槌・左甚五郎が彫ったかな?
と思う程の見事な双鶴の彫刻が
置いてある囲炉裏のお座敷で、
宿のご主人が焼いた自家製の炭火で
落鮎の炙り串刺を頂きながら、
日本古来の伝統が確かにここにも
息づいている事に感動です。



源頼朝は、1180年に鎌倉に自立し
1185年に鎌倉幕府を開いた源氏の武将 。
1192年征夷大将軍となり、日本の最初の
武家政権を成立させた人です。

  
左甚五郎(ひだりじんごろう)は



日光東照宮の眠り猫をはじめ、
甚五郎作といわれる彫刻は全国各地に
100ヶ所近くあると言われています。


その制作年間は、
桃山時代~江戸時代後期まで
300年にも及び出身地も様々であるため、
左甚五郎とは、各地で腕をふるった
工匠達の代名詞としても使われたようです。


山間の静かな温泉の
お・も・て・な・し
に心身ともに癒され、


あらためて日本各地の伝統文化に乾杯です。


平成30年 神無月
茶 遊 庵
案内人 山﨑小夜
 

【JJC通信】2017年Winemaking Plan ⑥酵母 

JJCワイン愛好家の皆さまへ、
こんにちは。

前回はアルコール度数について
紹介させて頂きましたが、今回は
アルコール度数に大きく影響を及ぼす
「酵母」の話です。

ワインは、
「ブドウ果汁を、酵母=Yeastの
働きによって、アルコールに変化させたもの」
です。

その種類は数百種にも及ぶと言われる酵母は、
アルコールの複雑な生成過程=発酵の
中心となるもので、ワインの個性にも影響を
与えます。

昔はそれぞれの土地に住みついた
菌種(酵母)でワインが造られていましたが、
現代のワインメーカーは、自分の作りたい
ワインのスタイルに合った酵母を
選択することができます。

みなさんは、自然酵母(天然酵母)、
培養酵母という言葉をお聞きに
なったことがあるでしょうか?

自然酵母とは主にブドウについている
野生の酵母、培養酵母とは酵母メーカーが
自然酵母を純粋培養して販売している酵母です。

「天然酵母を使ったパン」と聞くと
何となく美味しそうに思えるのと同じく、
「自然酵母で造ったワイン」の方が
優れているような印象を持ちませんか?

しかしながら、自然酵母はワインが
出来上がるまで、どのようなワインに
なるか分かりません。

上手く発酵が起こらない、発酵の
タイミングやスピードを管理できない、
雑菌に感染してしまうことがある、
などの可能性も高く、リスクを伴います。

一方、培養酵母はリスクが少なく、
ワインメーカーが追及する味わいを
ある程度コントロールすることが
できます。

という背景もあり、今回選んだ酵母は
『BM4×4(Lalvin社製)』です。

ご興味のある方はこちら↓をご覧ください!
http://www.lallemandbrewing.com/product-details/lalvin-bm4x4/
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2012年11月17日 JJCワインセミナーの様子
2017年ワインの
申込受付は継続中です!


以下リンクより必要情報を
ご入力頂いた上でお願いたします。

■申込みフォーム

なおワインラベル裏面に
ワイン造り参加者の名前を
記載させて頂きますが、
ご本人の名前ではなく、
贈呈したい人の名前、
ご夫婦/友人の名前等、
ご希望通りに記載可能です。

■ワイン造り募集概要
■ワイン造り紹介Website

*2017年のワインが手元に届くのは2019年12月を予定しています

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JJCワインコーディネーター
野田隆史

[感想]子ども食堂でのボランティア募集

NHKの特集か何かで見て、今の子どもたちを取り巻く環境の中において、これこそ一番大切な活動だと思っていました?
私は、そんなに料理は得意ではありませんが、学生時代のボランティア活動や息子のボーイスカウトで、食事班を担当したことはあります。
どの地域でも、このような施設があれば、子どもたちは第二の家庭としての居場所を得ることが出来るのに、、、、。と思っています。
私は、フランチャイズの学習塾を経営させて頂いておりますが、まだ自宅で仕事をしていたとき、小学生だった一人息子の為に、お子さまを通わせて下さるスタッフのお子さま方(多い時は8人分ほど)の夕飯を毎回作り、子どもたちで兄弟の様に過ごして頂きました。今は、息子にとって宝物の時間になっている様です。
時間が許せば、月1回位でしたらお手伝いさせて頂きたいと思いました。
亀川宏子

【JJC通信特別編】子ども食堂でのボランティア募集 

皆さまこんにちは!


JJC元パートナーの野川貴之です。


今回は特別稿で西東京市にある
「こども食堂」での学習支援&食事補助
ボランティアのお誘いです。


「こども食堂」という言葉を
聞いたことがありますか?


子どもやその親、および地域の
人々に対し、無料または安価で
栄養のある食事や温かな団らんを
提供するための施設で、孤食の解決、
子どもと大人たちの繋がりや
地域のコミュニティの連携の
有効な手段として、全国的に
広がりを見せています。


参考:9月29日(土)より全国公開映画「こども食堂にて」
◆予告編
◆映画詳細



子どもに食事を提供する活動自体は
かなり前から存在していましたが、
世界で例をみないスピードで進行する
少子高齢社会や待機児童の問題、
ひとり親世帯、共稼ぎ世帯の増加など
「子ども」が置かれる環境は
複雑に変化しています。


現在「NPO法人さつきファミリー」では
西東京市のこども食堂内にて
食事補助&学習支援のボランティアを
急募しています。



◆募集内容詳細


さつきファミリー代表理事の
森川雅志さんは
JJC代表の伊藤礼子さんのご友人で

40年もの長きに渡り、


「子どもは親だけに押し付ける
ものではなく、地域や社会全体で
育てるもの」


との想いの下、児童養護施設児童への
ボランティア支援で子どもたちとの交流に
携わってこられました。

◆特定非営利活動法人さつきファミリー


ボランティアの要件は
「子どもが好き」以外は
特にありませんが、現地までの
交通費負担とボランティア保険(700円)
への加入、そして子どもとかかわる
活動の性質上、一定期間継続できることが
必須です。


FBでも気軽に問い合わせや
質問など受け付けていますので、
近くにお住いの方、活動に
参加してみたい方はアクセス
してみてくださいね。
◆https://www.facebook.com/satsukihiroba2017


=======================
遠方の方で、「活動に参加は
できないけど趣旨にはご賛同します」
という方は下記の問い合わせフォームから
ご寄付いただくことも可能です。
(お気軽にお問合せしてみてください)
https://satsuki-family.org/contact/
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野川 貴之
 

【JJC通信】親類の集まり<出会いと食> No.4 

出会いと食のプロデュースの開発です。
今回は、 親類(姻戚)との集まりに
ついてお話ししてみたいと思います。


先月、夏休みに主人の実家に帰省しました。


遠方なので数日間滞在し、隣の市の
親類宅にも行きました。


義理の両親の家ではリラックス
できないでしょ?という人も
(たまに)いるのですが、
私はかなりリラックスさせて貰っています。


リラックス出来ないでしょ?と言われて、
何で自分がリラックス出来るのか
考えて気づいたことがあります。


義理の両親は
「年に一度の息子夫婦の帰省だ!頑張るぞ‼︎」
と気合いを入れているのだと
思うのですが、それを見せないのです。


それは親類宅でも同じ。
義姉、叔父夫婦、祖母、従兄弟が
「遠いところよく来たねぇ」と、
ノンビリ迎えてくれます。


義母は言います。


「東京では毎日忙しいと思うのよ。
だから帰って来た時くらい、
ノンビリしてね」


そして、申し訳ないくらい、
甘やかしてくれます。


↓こちらは義母が育てているホップ。



もちろんビールを造るためではなく、
ピローケースなどに入れて安眠に
役立てているそうです。


夜はお酒に弱い主人の代わりに?!
義父と晩酌。


主人の事、仕事の事、お酒の事、
家族の事など徒然に話します。


恐らく、老夫婦二人の食卓よりも
かなり豪華な内容になっているかと
思いますが、地場の魚や野菜が
並べられ、いかにも「家庭の味」
といった感じで気張らずに食べられます。


こういう時、何をすれば(話せば)
良いのだろう?と当初は考えました。


たまにしか帰省しないお客さん
扱いではあっても、嫁=家族です。


「場」はその場にいる全員で作るもの。


両親が作ってくれた、このリラックス
できる場にただ甘えるだけでは
バリューがない。


(家族関係にバリューという
言葉が適当か分かりませんが)


特に大学卒業後、実家から離れて
暮らしている主人の日常の様子を
両親は聞きたいと思っているに
違いないと考え、基本的には
主人の事をメインに話しますし、
主人にも話してもらうよう
それとなく促します。


また、もしかすると両親には
話したいことがあるかもしれないし、
聞いておいた方が良いことが
あるかもしれないので、話しやすい
環境を作っておきます。


・(甘党の義母に)カステラを
外出先から買って帰る、すると
(同じく甘党の)主人が義母と
嬉しそうに食べる


・(辛党の義父に)焼酎を外出先から
 買って帰る、すると義父が
 「これ飲むかい?」と言うので一緒に
 飲むきっかけを増やす。

 もっとも主人は1杯ほどしか飲まず、
 大体は義父と私が飲みます・・・。


・自室(主人が少年時代を過ごした部屋)
 に籠らず、家の中心にあるリビングにいる。
 主人もリビングに行ってもらう


など。もっと良いやり方があるかも
しれませんが、これがリラックスした場を
用意してくれている両親へのせめてもの
場づくりの協力(?)です。


実家にいたころは、家族の場づくり
なんて考えたこともありませんでしたが、
離れて暮らす義理の両親を
はじめとした親類との場を考えた時に、
能動的に過ごした方がお互いの
満足度が高くなる(はず)と思うように
なりました。


義理の両親、自分の両親ともに
70代前半です。


元気でいてくれる日が長く続くことを
願いつつ、会える「場」があるときには
よりベターな場づくりをしようと考えています。


出会いと食のプロデューサー 
開発香織